ウィジェットをめぐる冒険 その5 window gadgetとは何か


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こんにちは。
今日はウィジェットをめぐる冒険のその5です。



widget』は『window』と『gadget』を足して作られた造語だ、という意見があります。ネット上にもそういう説明が散見されます。
IT系の用語辞典などにもそう載ってたりするのですが、このことに対して私は少し疑念があります。



もともと『widget』という英単語は、4/8のエントリ(ウィジェットをめぐる冒険 その2 ウィジェットの語源)にもあるとおり、80年以上昔からあるもので、辞書にも載っている言葉です。時間の経過で消えなかったしっかりした言葉なんですね。



ネットで用法を調べていても、経済用語として使われたり、ギネスビールの泡立ちをよくするために使われるプラスチックのことを呼んだり、コミックのキャラクターの名前になったりしているようです。



そんな、わざわざ昔から存在するポピュラーな単語と同じものを造語で作るって不自然なんじゃないかなあ。と思うのです。




4/14のエントリ(ウィジェットをめぐる冒険 その4 ウィジェットがIT用語になったのはいつ?)でも書きましたが、『widget』は、『window』と『gadget』の両方をイメージでき、現実から少し外れた、SF的なニュアンスを内包した言葉だったので、使用されるようになったのではないでしょうか。
私はそう思います。
もちろん、推測ですけれど。


widget』『語源』などで検索してここに来られた方もいるかと思いますので、言っておきますと、
このエントリは余興ですからね。真に受けないようにしてください。



今日はここまで。


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