Yahoo! クリエイティブアワード2008贈賞式

去る11月28日金曜に、Yahoo! JAPANの主催で六本木ヒルズのホテルハイアットで行われたYahoo! クリエイティブアワード2008の贈賞式に出席してきました。日進月歩を続けるインターネットで、めまぐるしい速さで進化を遂げている表現のあり方の可能性をさぐり、表現者たちの才能を発掘・支援していくために開催されているアワードで、今年で3回目を迎えています。


贈賞式冒頭の挨拶で、Yahoo! JAPANの井上雅博代表取締役社長が、「この賞はインターネットならでは表現を追求するアワードになってほしい。年々、応募作品のクオリティが上がっている」と仰っていました。本当にその通り、発表される受賞作品はどれも凝りに凝ったデザインとわくわくするアイデアのものばかりで、とても楽しかったです。
応募総数は「一般の部」293作品、「企業の部」は314作品、合計607作品とのこと。

受賞者へ送られる、銅、銀、金、白、黒の5色のトロフィー、「Cube(キューブ)」がすばらしいデザインで、これを部屋に飾ってるとかっこいいだろうなあと思いました。(トロフィーの画像のリンクなどがあれば載せたいのですが、現在web上には上がっていないようです。見つけ次第ご報告します!)。


最終審査員である、GT INC.の内山光司氏が総評で、「世界的にも日本のインタラクティブデザインは評価・注目されている。意義のある賞なので、今後もこの調子で続けて行きたい」ということを仰っていたのがとても印象的でした。きっとこれからもっと成長していく式になることでしょう。



受賞作品は、↓こちらで見ることができます。


Yahoo! クリエイティブアワード2008受賞作品


受賞作が多くてしかもひとつひとつの見どころが多いので、全部見ようとすると時間がかかってしまいますが、個人的に、おおっ! っと興奮したものをいくつかご紹介させていただきます。




Blog Ground Music

中川真仁さんとそのチーム制作の一般の部グランプリ受賞作。ブログの中の「ドレミファソラシド」を見つけ出して音を出す、というロマンチックなツールです。ブログごとに奏でられる演奏が変わります。すばらしいです。震えました。
作者様のコメントに、「ゆくゆくは、ジャズや、ロック、テクノなど、さまざまなジャンルのバージョンをリリースしたり、英語版をつくったりして、世界中の人に遊んでもらいたいです」とあります。楽しみです。


Ten Thousand Cents

一般の部webコンテンツ部門bronze入賞作品です。川島高とアーロン・コブリンさんの作品。海外在住とのことで、式には参加されていませんでしたが、ビデオで受賞コメントをされていました。コブリンさんが口パクでジェスチャーをしていて、声を川島さんが日本語でいれているもの、逆に、川島さんが口パクジェスチャーをしていて声はコブリンさんの英語が入っている、という、太平洋を越えてウケを狙っていたのが面白かったです。
米100ドルを1万分割して匿名の1万人に再描写してもらう、というプロジェクトで規模は大きいし、いろいろ考えさせられる作品です。


s.b.p.v_goo_yahoo

一般の部のウェブコンテンツ部門Gold入賞。岡村直明さんの作品です。gooの最新キーワードとYahoo! JAPANの画像検索を使用したマッシュアップアプリケーションです。洗練されたデザインと音楽と、幾何学的なパターンに、不思議な気持ちにさせられてしまいます。今現在も確実に誰かが、インターネットで何かを探している、っていうことに気づかされますね。


魔球ロワイヤル

企業の部のグランプリ。株式会社バスキュールさんの作品。さすがのクオリティと企画力。文句なしの大作で堂々の受賞です。
変な説明は無用の長物なので、ぜひぜひ見て触って魔球を投げて胴上げされてみてください。真夏の九回裏二死満塁フルカウントを体験しましょう。
ただ、ホームランがなかなか打てません。私が下手なのでしょうか。下手なんですけど。


以上です。
素晴らしいの一言ですね。今回の受賞作でウィジェットに該当するものは随時widgetownのほうでも紹介していければと考えています。




参考記事:
ヤフー、「インターネット クリエイティブアワード2008」発表 internet watch
ヤフー、「インターネット クリエイティブアワード2008」の受賞作品を発表 japan internet.com